【巡回開催 : シンガポール】
『small MUJI』展
-日用品のたのしみ方- 2024年4月26日(金)― 6月25日(火)
くらしの中に佇む、無印良品。生活の基本となるもの、本当に必要なものの本質を見つめなおし、過剰をそぎ落とし、時には解体して、再構築をしながら作り出されてきた生活のデザインです。創造と工夫を重ねてつくられた無印良品には、さまざまな使い方を見出すことのできる「余白」があることも特徴のひとつです。キッチンでもデスクでも、すっきりとした整理整頓に役立つファイルボックスや収納用品、日記帳としてもスケジュール帳としても自在にレイアウトができるフリースケジュールノートなど− 使う人の「見立て」によって、くらしの中へ無印良品を思い思いに役立てる、自由な広がりと楽しみがあります。
「見立て」という言葉では、「見て、選び定めること」という意味とともに、「他のものになぞらえて表現すること」という手法としての技も表現されます。枯山水や見立絵の風流、落語での扇子や手ぬぐいでの多様で見事な表現。お椀の中で広がる夜空の風景、月見そば。日本の文化・生活の中からは、多くの「見立て」の趣や、遊び心を垣間見ます。
無印良品の余白をとらえ、見て、選んで、なぞらえる。生活のシーンを「見立てる」。small MUJI展はミニチュア写真家、見立て作家として活躍する田中達也氏が無印良品を素材とし、自由な見立てで、さまざまなくらしや風景を表現する展示です。いつもの日用品を手に取る、その日常の視野から見方を変えると現れるクリエイティビティ、生活のシーン、そしてユーモアが、年代や国籍を問わずさまざまな方が一緒に楽しむことのできる愛らしい場面として色とりどりに目に飛び込んできます。本巡回展では、16点のミニチュア作品を展示するとともに、開催地域や季節に合わせた新作を展開します。本展においては、シンガポールのランドマークに見立てた新作が皆様のご来店をお迎えします。「見立て」によって引き立つ、様々なくらしの世界・ものの世界と、のびのびとした遊び心。無印良品の世界観とともに、ぜひお楽しみください。
作品づくりと無印良品
見立てのアイデアを考える際は誰でも見慣れた形のものをモチーフとして探すようにしています。無印良品の商品はその観点で、私の作品ととても相性が良いです。さらに、毎日増え続けていく膨大な材料の整理整頓にも、無印良品の商品を活用しています。重ねたり連結したり、差し替えたりできる収納は、材料の増加に合わせて収納を容易に拡張できるところが利点です。その普遍的な拡張性は見立てのアイデアの整理や繋がりとよく似ています。
田中達也
- 時間:
- 10:00 ー 22:00
- 休館日:
- 営業時間・休館は、店舗に準じます。
*会期や時間などの予定変更、またはイベント等によって展示の一部がご覧いただけない日時が発生する場合がございます。
- 開催場所:
- MUJI Plaza Singapura, Open MUJI
68 Orchard Road, #01-10 to 17, Plaza Singapura, Singapore 238839
- 入館料:無料
- 主催:
- 株式会社 良品計画
- 協力:
- 株式会社MINIATURE LIFE
- グラフィックデザイン:
- 株式会社しなやかデザイン