森はともだち① 木のこども遊具展 2014年1月10日(金)ー2月23日(日)
森はともだち
亜寒帯から亜熱帯の気候を持つ日本の国土は、面積の6割以上が豊かな森林です。太古から、私たちはこの森の恩恵を受け共生してきました。古くは杣人(そまびと)と呼ばれる林業従事者や、その材から様々なものを作り出す職人、大工など、ほとんどのものが木からつくられていた森との共生文化はすそ野が広く、私たちの生活を支えてきました。
現在の日本の森林は6割が自然林、4割は人が木を使うために植えた人工林です。自然林を活かしながら、人間の利用のために開発され成長した里山と呼ばれる生活に密着した森のほとんどは、人が手入れをすることによって自然林に近い働きをしてくれます。この里山は自然林とは異なり、放置をするとどんどん弱くなる性質を持っています。近年の生活変化と輸入材の多用により、これらの森林の利用や間伐などの手入れが滞り、荒廃が目立つようになってきました。アトリエの今回のテーマは森と人との共生について、より身近に再認識していただける一助として企画致しました。森を楽しむお役にたてればと思います。
木のこども遊具展
森はさまざまな生命を育みながら、ともだちのようにわたしたちに寄り添い、めぐみや潤いをもたらしてくれました。また、こうした木々との暮らしは、たくさんの職人や匠の技に支えられています。
山や林に入ると、スギ、ヒノキ、マツ、サワラなどの針葉樹、ケヤキ、サクラ、ナラ、ブナ、クスといった広葉樹など、多くの種類の木を見る事ができますが、私たちと同じように、それぞれが個性を持っています。木が育つ地域や環境、用途など、森や木を知ることによって、私たちは長い時間をかけて木を上手に暮らしに取り入れてきました。
本展覧会では、その橋渡しをしておられる林業に携わる方々や職人や匠と呼ばれる加工技術者の方々のご協力を得て、日本産の木材を使った親しみやすく、安全、安心、楽しい手作りの遊具をご紹介します。普段の暮らしの中に木のぬくもり、森の豊かさや魅力をぜひ感じてください。
ATELIER MUJI
時間:
10:00 – 21:00
開催場所:
無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
入場無料
主催:無印良品/運営:無印良品 有楽町 ATELIER MUJI/企画協力:小田原林青会(小田原地区木材業協同組合)、ヨウデザイン/協力:神奈川県小田原市/グラフィックデザイン:6D 木住野彰悟