『山のダイゴミ』展

2025年1月31日(金) ー 4月13日(日)
会場 |ATELIER MUJI GINZA

「余すことなく使う。」
これこそ、無印良品が考えるものづくりの醍醐味(ダイゴミ)である。

現在、山に生えている木のうち、家具や建材などに使う部分はごく一部で、使いにくい枝や葉、短い丸太、製材の過程で出る樹皮や端材のほとんどは、燃やされたり土に還るのを待つばかりです。50年近く人の手で大切に育てられた木のほとんどが、人目に触れる事なく姿を消していきます。

1980年、無印良品は、見栄えをよくするために形が揃った胴体の部分だけを使った鮭の缶詰に疑問を感じ、鮭の頭や尻尾まで全てを使った缶詰を発売しました。「しゃけは全身しゃけなんだ。」このコピーには、資源を余すことなく大切に使おうという想いが込められており、現在も無印良品のものづくりの基礎となっています。

本展では一見ゴミに見えるものも、視点を変え工夫してものづくりをおこなうことを醍醐味(ダイゴミ)として、宮崎県の森林産業関係者の協力のもと、使いにくいとされる素材の現物と一緒に「木も全身木なんだ。」と捉え、ものづくりの可能性を探ります。

私たちのくらしにとって、木の利用がどれほど大きな関わりを持っているのか、  山にどのように影響するのかを知り、共生を考えることで、 持続可能な私たちの未来につながるきっかけになれば幸いです。

ATELIER MUJI



時間

11:00 - 21:00

  • 営業時間・休館は、店舗に準じます。
  • 会期や時間などの予定変更、またはイベント等によって展示品の一部がご覧いただけない日時が発生する場合がございます。

会場

ATELIER MUJI GINZA

〒104-0061 東京都中央区銀座3−3−5 無印良品 銀座 6F
入場無料

クレジット

  • 主催
    • 株式会社良品計画
  • 協力
    • 宮崎県、有限会社イエムラ、樹、株式会社川上木材、株式会社グロースリング、有限会社サンケイ、
    • デクスウッド宮崎事業協同組合、パワープレイス株式会社、ヤマサンツリーファーム、耳川広域森林組合、NPO法人宮崎文化本舗
  • イラストレーション
    • 山口一郎
  • 映像
    • 尾原深水
  • 音楽
    • 松野凌祐
  • 空間・グラフィックデザイン
    • 株式会社 torinoko 小山裕介
  • 施工
    • 株式会社シマスタジオ

山のダイゴミプロジェクト

森林産業の各過程で生まれる未利用材を活用したプロダクトの市場流通を目指すとともに、消費者向けに林業ツアーを実施することで、生産地(地域)と消費地(都市部)を繋げるプロジェクトです。このプロジェクトはウッドデザイン賞 2024 ハートフルデザイン部門において優秀賞(林野庁長官賞)を受賞しました。

※ウッドデザイン賞・・・木の良さや価値を、デザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究等を募集・評価し、表彰する顕彰制度です。

イベント

本展覧会中は、イベントの開催を予定しています。
詳細やお申し込みについてはATELIER MUJI公式ウェブサイトやSNSで随時お知らせします。
  • *Instagram Liveアーカイブ配信中

    ライブペイント

    今回メインビジュアルを描いた画家・山口一郎氏によるライブペイントを開催します。
    未利用材を活用し制作した壁に付けられるウケグチの上に、山口さんのイラストがそっと華を添えてくれます。

    開催日時|2025年1月31日(金)11:15 –
    開催場所|無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA
    ゲスト|山口一郎(画家)

    詳細

  • 「木端を使った木工ワークショップ」

    木を切り倒す時、工場に持ち帰る時、製材する時・・・木を扱う現場では、伐採から製品になるまでの間に、およそ9割が未利用材として粉砕、バイオマスなどとして利用されています。今回はそんな”もったいない材”を使って、キーホルダーやマグネット、動物モチーフなど、自由に作って遊んでみよう。

    開催日時|2025年2月22日(土)
    ①13:00 – 14:00 (受付開始 12:50)
    ②14:00 – 15:00 (受付開始 13:50)
    ③15:00 – 16:00 (受付開始 14:50)
    ④16:00 – 17:00 (受付開始 15:50)

    開催場所|無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA
    講師|『山のダイゴミ』展 企画チーム

    詳細

  • 「そだてものクラフトワークショップ」

    樹齢100年の木でできたお皿のお手入れ

    出来上がったその日が『そだてもの』のスタート。永く使えば使うほど味わいが出て、よくなっていくもの私たちはそのような品物を『そだてもの』と呼びます。樹齢100年を超える国産檜で、丁寧にゆっくり作られたお皿のお手入れを通して、3世代受け継ぐそだてものの楽しさをお伝えします。


    開催日時|2025年2月23日(日)
    ①11:30 – 13:10 (受付開始 11:20)
    ②14:00 – 15:40 (受付開始 13:50)

    開催場所|無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA
    講師|林 紗由美
    (株式会社グロースリング 百年木材事業部)

    詳細

販売情報

  • 山缶

    木は"炭素の缶詰"と言われています。細い枝や幹、製剤の過程で出る端材などの未利用材を詰め込んで、自由に遊びながら学べる缶をつくりました。ランダムでマグネットやストラップなどのパーツが付属。また、未利用材の種類や遊び方がわかる"山缶ブック"もついています。

    [価格]
    ¥2,000(税込)

    *会期中のみの数量限定販売
    *Sold out(4/9 更新)

  • 壁に付けられるウケグチ

    "ウケグチ"とは、伐木の際に方向を定めるために入れる切り込みのことです。1本の木からひとつしか生まれない、めずらしい木端を100本分。
    無印良品の「壁に付けられる家具」のパーツを活用し、限定100個のウォールアートとして会場限定で販売しています。一つひとつ異なる、サイズや歪さ、シワのつき方。裏面には、シリアルナンバーの焼印を入れました。

    [価格]
    ¥11,000(税込)

    *会期中のみ数量限定100個(シリアルナンバー入)
    *発送は会期終了後(4月下旬頃予定)
    *配送料:1作品につき500円(税込)

    会場限定・当日支払のみの販売となります。
    オンラインストアでの販売や事前取置は対応いたしかねますのでご了承ください。

展覧会一覧

ATELIER MUJI GINZA

ATELIER MUJIは、グラフィックデザイナーであり無印良品のアートディレクターであった田中一光氏により命名され、「ここは暮らしの原点に立ち返り、未来へ進むヒントを見つける工房です。」という言葉のもと運営してきました。
未来を見据えたこの活動は、良品計画が考える文化の交差点として、アートやデザインなど様々なテーマから企画やイベントを開催しています。