リサーチ!
プロセスを魅せるデザイン展

2022年7月1日(金) ー 8月28日(日) *9月4日(日)まで会期延長
会場 |ATELIER MUJI GINZA

生活を取り巻くあまたのものたち。その物が並び売られるテーブルを覗きながら私たちは、好きなもの、美しいもの、便利なものなど、使い手の視点からものを選び生活に採り入れています。でももし、一つ一つのものが、その背景にあるリサーチとプロセスを語りはじめたら? 私たちは何に気づき、生活はどのように変わるのでしょうか?

オランダ、アイントホーフェンにある「デザイン・アカデミー・アイントホーフェン」(DAE)は、従来の「デザイン」の概念を覆す現代的コンセプトと思考方法を育むユニークなプログラムで知られるデザイン教育機関です。これまでのモノづくりの流れに大きな変化をもたらすクリエイターたちを世に送り出し注目を集めています。では、その新しい「デザイン」とはいったいどのようなものなのでしょうか?

本展では、リサーチをかたちにする先駆的な作家として知られる、クリスティン・メンデルツマをはじめ、今、国際的な注目を集める若手、シモン・バジェン・ボテロ、簑島さとみ+ポリン・アグストーニ、DAE出身の3組の作品を通して、新たなデザインの地平線を視覚化します。彼らに共通するのは、現代にさらにものを生み出すことへの根本的な問い、徹底したリサーチ、そしてプロセスそのものまでも作品とする手法です。3組それぞれのリサーチとプロセスで魅せる作品は、私たちの好奇心を「もの」の背景にある物事へと向かわせ、これまでシンプルな「使い手」として見てきた日常的なものの風景や感性、美の意識までを一変させる力 を持っているのではないでしょうか。


ATELIER MUJI

時間

11:00 - 21:00

  • 営業時間・休館は、店舗に準じます。
  • 会期や時間などの予定変更、またはイベント等によって展示品の一部がご覧いただけない日時が発生する場合がございます。

会場

ATELIER MUJI GINZA

〒104-0061 東京都中央区銀座3−3−5 無印良品 銀座 6F
入場無料

クレジット

  • 主催
    • 株式会社良品計画
  • 協力
    • オランダ王国大使館、デザイン・アカデミー・アイントホーフェン、KANAIKOUGEI
  • 後援
    • コロンビア共和国大使館
  • イラストレーション
    • 簑島さとみ
  • グラフィックデザイン
    • 株式会社SARAVAH design
  • 空間構成
    • 吉行良平
  • 施工
    • HIGURE 17-15 cas
  • キュレーション
    • 田代かおる

企画協力

デザイン・アカデミー・アイントホーフェン(DAE)

オランダ、アイントホーフェンで70年以上にわたりデザイン教育の先端を担う教育機関。素材、社会、環境、そして批評のイノベーションの道具としてのデザインを探求。意欲的なデザイナーを多数輩出し世界的に注目されている。

クリスティン・メンデルツマ(オランダ)

ローカルな資源と生産へのこだわり、また工業化によって遠ざかったプロセスを徹底したリサーチと記録で明らかにする作品を発表し、デザイン界に衝撃を与えたメンデルツマ。本展では、彼女の名を知らしめた2冊の本と椅子のプロジェクトを紹介する。ロッテルダム(オランダ)を拠点に活動。
Photo: Vincent Mentzel

WEB|https://christienmeindertsma.com/

簑島さとみ(1989、日本)
ポリン・アグストーニ(1996、スイス)

2人はDAE在学中に出会い、その後共同で、奄美大島の伝統工芸である泥染めの現地リサーチと体験を経てかたちにしたインスタレーションが ‘Craft Portrait: Dorozome’である。簑島はアイントホーフェン(オランダ)、アグストーニはベルリン(ドイツ)を拠点に活動。現在 ‘Craft Portrait’ 2作目を製作中。

WEB|https://www.satomiminoshima.com/
WEB|https://www.paulineagustoni.com

シモン・バジェン・ボテロ(1992、コロンビア)

デザインを議論やエンパワーメントのツールとして用い、プロジェクトごとに異なる職人、技術者、コミュニティと協働するバジェンが、コロンビアの金鉱の廃材を再利用しガラスのオブジェを生み出した持続可能なプロジェクトが’Suelo Orfebre’ 。アムステルダム(オランダ)とメデリン(コロンビア)を拠点に活動。

WEB|https://www.simonballen.com/

吉行良平

DAEを卒業後オランダでのデザイン事務所を経て、大阪に「吉行良平と仕事」を設立。日用品の設計を中心に、手を動かし実験、検証を重ね、あるべき色、形を探る。※DAE卒業の出展者と共にトークイベントにも参加予定。

WEB|http://www.ry-to-job.com/

展覧会一覧

ATELIER MUJI GINZA

ATELIER MUJIは、グラフィックデザイナーであり無印良品のアートディレクターであった田中一光氏により命名され、「ここは暮らしの原点に立ち返り、未来へ進むヒントを見つける工房です。」という言葉のもと運営してきました。
未来を見据えたこの活動は、良品計画が考える文化の交差点として、アートやデザインなど様々なテーマから企画やイベントを開催しています。