長く生きる。
ウィンザーチェアの場合 展
《Windsor Department》 の10年

私たちは人生のなかで、何脚の椅子と出会いそこに腰掛けるのでしょう。
どのような椅子と生活を共にするかは人それぞれ。そして誰もが心のなかに「記憶に残る椅子」を持っているのではないでしょうか。
ATELIER MUJI GINZAでは2019年、『長く生きる。』と題し、<トーネット>に代表される曲木椅子の“DNA”の発展を50脚の椅子によって展示しました。そして今年、「長く生きる」椅子のもう一つの水脈である「ウィンザーチェア」に焦点を当て、その世界に魅了された3組のデザイナー、藤森泰司、DRILL DESIGN、INODA+SVEJEが2011年に結成した《Windsor Department》の活動を紹介します。
「ウィンザーチェア」の起源は、17世紀後半のイギリス、ウィンザーとその周辺地域で、庶民の家庭や農家で使う実用的な椅子として指物師たちが作り始めたものと言われています。「厚い木製の座面を基盤として、椅子の脚、スピンドルなどが直接座面に接合された椅子である」とは、ウィンザーチェアの研究家、アイヴァン・スパークスの定義です。言葉での定義はともあれ、その姿を目にすれば「これだ」という懐かしさを喚起する不思議な力を持つ椅子なのです。
《Windsor Department》がスタートしてから2021年で10年。
その活動は、ウィンザーチェアのかたち、空気感、えも言われぬ魅力、「ウィンザー的なるもの」が何かを探る研究会です。そして3組がそれぞれのアプローチで現代に生きるウィンザーチェアを形にしてきました。 一つの椅子の原型を進化させ未来へつなげる「リ・デザイン」に価値を置く活動であることも注目すべき点です。
本展では《Windsor Department》の思考のプロセスを垣間見る資料と模型、実現した計10脚の椅子、さらに過去の先人たちがリ・デザインした歴史的なウィンザーチェアまでを一堂に公開します。
ともするとデザインとは、まったく新たな形を生み出すことだと考えられがちな現代。
一つの椅子の「原型」を、デザイナーの思考(試行)を経由してツリーのように進化させていくという彼らの手法は、私たちを従来の「デザイン」の枠から解き放ち、より持続可能な次元へと連れ出してくれることでしょう。
本展は、かたちに時間や記憶を織り込む「リ・デザイン」の懐かしく新しい工房です。
ATELIER MUJI GINZA





時間
11:00 - 18:00
- 営業時間は店舗と異なります。休館は、店舗に準じます。
- 会期や時間などの予定変更、またはイベント等によって展示品の一部がご覧いただけない日時が発生する場合がございます。
クレジット
- 主催
- 無印良品
- 企画協力
- 《Windsor Department》
- 空間構成
- 藤森泰司(Gallery2)、DRILL DESIGN(Gallery1)
- グラフィックデザイン
- 田部井美奈
- 展示品協力
- 一般財団法人 家具の博物館、タイム アンド スタイル、有限会社かねみつ漆器店、カリモク家具株式会社、株式会社桜製作所、株式会社ダニエル、スカンジナビアンリビング、SITURAERU
- 企画・運営
- 株式会社良品計画 生活雑貨部 企画デザイン担当・無印良品 銀座 ATELIER MUJI GINZA

藤森泰司 Taiji Fujimori
家具デザイナー。1991年東京造形大学卒業後、家具デザイナー・大橋晃朗に師事。1992年長谷川逸子・建築計画工房に勤務。1999年「藤森泰司アトリエ」設立。伊東豊雄、山本理顕など多くの建築家とのコラボレーション、プロダクト・ 空間デザインを行う。近年は公共施設への特注家具から、「arflex」などハイブランドの製品、オフィス、小中学校の学童家具まで幅広く手がける。グッドデザイン特別賞など受賞多数。著書「家具デザイナー 藤森泰司の仕事」(彰国社 / 2019)。

ドリルデザイン DRILL DESIGN
林裕輔と安西葉子によるデザインスタジオ。2001年設立。プロダクトデザインを中心に、グラフィック・パッケージ・空間デザインなど、カテゴリーを超えてデザインとディレクションを行う。これまでに、Canon、MUJI、Camper、Mercedes Benz、TIME & STYLEなど国内外の様々なメーカーにデザインを提供し、東京、シンガポール、ミラノ、パリ、ストックホルムなどの都市で展覧会に出品している。Red Dot Design Award、German Design Award、Good Design Special Award、Design For Asia Award、Wallpaper* Design Award など受賞歴多数。

イノダスバイエ INODA+SVEJE
猪田恭子とデンマーク出身のニルス・スバイエによるデザインチーム。2000年コペンハーゲンにて、イノダ+スバイエ事務所設立。2003年に拠点をミラノに移し、家具、医療機器、スピーカーなどのプロダクトデザイン、また2013年デンマークにて電気自転車開発会社BIKE2.0を設立、新技術を搭載した新しい電気自転車の研究を続けている。iF DESIGN AWARD 金賞、グッドデザイン・中小企業庁長官賞、Seoul Cycle Design Competition 最優秀賞など授賞多数。
イベント
詳細やお申し込みについてはATELIER MUJI公式ウェブサイトやSNSで随時お知らせします。

《Windsor Department》インタビュー
それぞれの「長く生きる。」椅子のはなし
ここでは、展示ではお伝えしきれなかった彼らの思いやモノづくりの背景について語りつくしてもらいます。
椅子の原型の一つとも言われるウィンザーチェア。「長く生きる」椅子のかたちの裏に隠された、人ともののメッセージをお届けします。
会期中随時更新
・藤森泰司 の場合
・ドリルデザイン の場合
・イノダ+スバイエ の場合
話し手
藤森泰司
DRILL DESIGN(林裕輔、安西葉子)
INODA+SVEJE (猪田恭子、ニルス・スバイエ)
聞き手
田代かおる(本展担当キュレーター)
詳細
URL
<オンラインギャラリーツアー>
「長く生きる。ウィンザーチェアの魅力とは?!」
ツアーの案内人は、「ウィンザーデパートメント」を構成する一組であり会場デザイン(Gallery 1)も手掛けた、DRILL DESIGNの林裕輔さん。聞き手を本展キュレーター田代がつとめます。
開催日時|2021年6月18日(水)18:30-19:30
前半:ギャラリーツアー
後半:トーク・質問コーナー
案内人
林裕輔(DRILL DESIGN)
聞き手
田代かおる
(デザインジャーナリスト、本展キュレーター)
配信先
https://www.instagram.com/ateliermuji_ginza/
*公式instagram
詳細
https://atelier.muji.com/jp-ja/event/210618/
関連情報

【Library】POP UP SHOP
「長く生きる。」 を生活へ
《Windsor Departmen》のデザイナーのみなさんが手掛けたウィンザーチェア、デザインプロダクトの展示販売を行います。さらに「長く生きる。」をテーマに、選りすぐりのプロダクトをご紹介します。
営業時間:11:00 – 18:00
開催場所:無印良品 銀座 6F Library・Lounge
協力:タイム アンド スタイル、有限会社かねみつ漆器店、カリモク家具株式会社、株式会社スタジオアナグラム、リアル・スタイル株式会社、mother tool、株式会社オープン・ザ・フィールド、株式会社スエーデン、滝澤ベニヤ株式会社、株式会社彩国社
【Lounge】期間限定ショップ
ギャラリー横のラウンジエリアには、それぞれがデザインしたウィンザーチェアが並びます。
*こちらでは実際に座り心地もお試しいただけます。
*会期中は特別に受注販売を承ります。
ATELIER MUJI GINZA
ATELIER MUJIは、グラフィックデザイナーであり無印良品のアートディレクターであった田中一光氏により命名され、「ここは暮らしの原点に立ち返り、未来へ進むヒントを見つける工房です。」という言葉のもと運営してきました。
未来を見据えたこの活動は、良品計画が考える文化の交差点として、アートやデザインなど様々なテーマから企画やイベントを開催しています。

