Tatazumai 佇まい

『Rodin』
Auguste Rodin (寄稿)、 Emmanuel Berry (写真)、Helene Pinet (序論)、Marie Gillot (著)

19世紀を代表するフランスの彫刻家オーギュスト・ロダン。
写真家エマニュエル・ベリーは、ロダンの彫刻を黒の背景に自然光で切り取り、その質感や輪郭など、彫刻のもつ表現力を明らかにしていきました。
ロダンは、その彫刻家のキャリアの中で、写真媒体を有効に利用していたそうです。
異なる時代に生きる私たちも、それらの写真を通して、ロダンが鑑賞者に望んだ作品の見方が読み取れるところが興味深い一冊です。


Éditions Xavier Barral / 114ページ / 240x322mm / 978-2-36511-105-8 / 2016年/6,159円(本体)

『『The Book of Shaker Furniture 』
John Kassay (著)

シェーカー家具とは、19世紀にアメリカで自給自足の独自の共同体を作っていたキリスト教の一宗派であるシェーカー教のコミュニティで生まれた生活プロダクトのスタイル。
そこから生まれた家具は、実用性とシンプルさを重視して伝統的な形を再解釈しています。
この本は、シェーカー家具の詳細について克明に図説した解説書となっており、シェーカーデザインのシンプルで時代を超越した美学を感じさせます。


University of Massachusetts Press / 265ページ / 228x304mm / 978-0-87023-275-6 / 1980年
※書籍の価格は、販売店や本の状態により変動しています。

『ひとりよがりのものさし』
坂田和實 (著)

骨董界のカリスマ「古道具坂田」の坂田和實氏が、さまざまな国で自身のモノサシで見つけた陶器や布、道具などを紹介した『芸術新潮』での連載記事をまとめた1冊。
坂田氏の選択眼による、美しい品物50は眺めているだけでうっとりするような佇まいです。
自ら選んだ布地を、好みの色に染め直して作られたこだわりの装丁も必見。
2020年10月、古道具坂田は47年の歴史に幕を閉じることが発表されましたが、改めて氏の残したものの美しさに圧倒されます。


新潮社 / 122ページ / 300x220mm / 978-4-10464-401-8 / 2003年/ 5,800円(本体)

ATELIER MUJI GINZAでは、書籍の販売は行っておりません。