Education 学び

『『造形思考 (上)・(下)』
パウル・クレー(著)、土方定一(翻訳)、菊盛英夫(翻訳)、坂崎乙郎(翻訳) 

バウハウスで教鞭をとっていたことでも知られる色彩の画家、パウル・クレーによる美術理論をまとめた名著。
クレーの描く絵から受ける印象とは大きく異なり、上下巻に渡って芸術の本質に迫る本書。
点と線、面、さらには静と動、空間にまで及び平面世界を超えた思考の形跡を辿ります。
文庫版での復刻も嬉しく、クレーによる講義がどのようなものだったのかと想像を巡らせながら、腕まくりをして臨みたい、そんな一冊です。


新装版:ちくま学芸文庫 / 150×106mm /
(上) 472ページ / 978-4-480-09601-2 / 2016年 / 1,600円(本体)
(下) 350ページ / 978-4-480-09602-9 / 2016年 / 1,500円(本体) 

『ポール・ランド、デザインの授業』
マイケル・クローガー (著)、 和田美樹(翻訳) 

「すべてのものはデザインだ。すべてのものが!」という扉の文字からはじまる熱き本。
「IBM」社のロゴデザインで知られるグラフィックデザイナー、ポール・ランド。
教授を務めた大学で、同僚や生徒との対談を記録した本書。
鋭くてユーモアたっぷりの会話は、デザインへの向き合い方を示してくれる様。
容赦無く迫る彼の残した言葉の数々は、胸に留めておきたいものばかり。
改めてデザインの力を信じたくなる一冊です。


新装版:ビー・エヌ・エヌ新社 / 79ページ / 210×148mm / 978-4-802-51181-0 / 2020年5月発売予定 / 1,400円(本体) 

『指を置く』
佐藤雅彦 (著)、齋藤達也 (著)

不可思議な平面グラフィック、線の上に指を置くことで見えてくる立体的な世界。
芸術や脳科学などの分野から表現方法の研究に努める著者による本書。
一見仕掛け絵本のようですが、「指」をきっかけに自身の存在へと迫る認知学の論述はスリリングでもあります。
読書や美術鑑賞において感知のきっかけとなるのはほとんどが「眼」からはじまるもの。
「指」を通して生まれる作品との関係性から、新たな表現の可能性について思考を巡らせてみませんか。


美術出版社 / 200ページ / 174×130mm / 978-4-568-50560-3 / 2014年 / 2,500円(本体) 

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