MUJI for Public Space 展
- 街をもっと楽しむための100のアイデア - 2022年12月2日(金) ― 2023年1月29日(日)

ATELIER MUJI GINZAでは建築家・元木大輔率いるDDAA LABと『MUJI for Public Space展』を開催いたします。DDAAは建築、都市計画、ランドスケープ、インテリア、プロダクト、コンセプトメイキングなどの様々な分野で活動している建築・デザイン事務所です。DDAA LABを組織し、建築的な思考を軸に、実験的なデザインとリサーチも行っています。

無印良品は今、第二創業を掲げ生活の専門店から日常生活の基本を支える生活のインフラへと動き出し、地方への店舗拡大を図りながら各地域が抱える問題や課題に対しても取り組みを進めています。今回、DDAA LABとの企画では個と公の関係性について改めて目を向け、都市や街、地域が抱えている課題に対して新しいアイデアやヒントを生み出す一例を作っていきたいと考えています。

公共を享受するという視座

私たちの日常には常に公共という存在が隣接していて、他者との繋がりはそれを共有して広大に広がっています。公共空間は不特定多数が介在するため規制や制度、政策などルールや境界が決められており、デザインや暗黙的な制約によってその場が形成されています。公共空間が持つ独特な空気感は密接な存在の環境を神経質なものに変容させ、本来そこに生まれる創造的な発想はしばしば消極的なものになりがちではないでしょうか。
本展でご紹介するものは、公共を提供してもらうものではなく、自らが参加して考える「享受する」という既存意識を転換した新しい公共のある世界です。

ATELIER MUJI GINZA


 

私たちDDAAの研究機関であるDDAA LABの興味とステートメントの1つに「完成しないデザイン」というものがあります。優れたソフトウェアプロジェクトのように、常に解体され、再設計され、アップデートできるプロダクトや空間をデザインできないか、という問いです。そのためには、目の前の完成されているように見えるプロダクトを、「素材」つまり編集可能な対象として再認識する必要があります。無印良品のプロダクトや目の前に広がる街を、完成品でなく、どんどん変化し主体的に使いこなす素材であると捉え直すことはできないでしょうか。

MUJI for Public Spaceは、このようなまなざしを軸に、いくつかの銀座の具体的な場所を舞台に、おもに無印良品のシンプルかつ規格化されたデザイン、さらに日本中で手に入れることができるという製品の利点を利用することで、街に多様性を簡単にもたらし、楽しむための、100種類のアイデア集です。ここでは街路樹がレストランに、終電後のメトロの入り口階段が劇場に。さらには使われていない公衆電話がバーやコワーキングスペースに、パーキングがポップアップショップに、歩行者天国がビーチや陸上競技場に変化します。

ものから街までを編集可能な素材だと捉え直す視点があれば、ものも街もどんどん変化するし、完成という概念ではなく「成長」するものと捉え直すことができるかもしれません。自分たちで手を加えることで、ものから街までより愛情を持って接することにつながるきっかけになれば嬉しいと思います。

元木 大輔 / DDAA LAB

イベント情報はこちら

 

時間:
11:00 ― 21:00
*営業時間・休館は、店舗に準じます。
*会期や時間などの予定変更、またはイベント等によって展示品の一部がご覧頂けない日時が発生する場合がございます。
開催場所:
無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2
入場無料
イベント:
展覧会初日にDDAA / DDAA LABの元木大輔氏をお招きして、イベントを開催致します。

■日時|12月2日(金) 19:00〜20:30

詳細につきましては、ATELIER MUJI GINZA公式ウェブサイト、SNSにてお知らせ致します。
※諸般の事情により開催中止または内容が変更になる場合は、公式ウェブサイトやSNSにてお知らせ致します。

 

 

主催:株式会社良品計画/企画協力・空間構成:DDAA LAB/グラフィックデザイン:Company 2 、 石暁君/会場音楽:蓮沼 執太/協力:Siin Siin、岡崎 智弘