冬至祭 -むすぶ・めぐる・つなぐ-
[第3部 つなぐ] 2012年1月12日(木)ー 2月14日(火)

祈りをむすぶクリスマス

 

厳しい冬を迎えながらも、心あたたまるクリスマス。その原点は、宗教が生まれたはるか昔にありました。暗く閉ざされた季節の中で枯れることのないモミや松は生命のシンボル。人々は、自然と人がむすび合う絆として、森から木々を切り出して家に招き入れ、その木を飾ってご馳走を食べ、お互いの健康を、新しい年の収穫を祈りました。これが、西ヨーロッパを中心に行われてきた生命再生の祝祭「冬至祭」。日本のお正月の風習とも、とてもよく似ています。ATELIER MUJIはその原点を見つめ直します。この星に、自然と人がむすび合う豊かな明日が訪れることを祈って。

クリスマスの原点「冬至祭」に、自然とむすびあう暮らしのヒントを見つけました。
冬至祭は、祖先や自然に対する感謝の祝祭。そして自然と共に生きるための「知恵の暦」でもありました。クリスマスの原点を見つめる第1部から、生命再生の春を寿ぐ第3部まで、ATELIER MUJIは、冬至祭を3部構成で辿ります。

 


いとなみをつなぐ 恵みへの願い

 

新年を迎えても冬の厳しさが残るこの時期は、地中で冬眠していた動植物がしだいに目覚めはじめ、来たる春と夏への繁栄を「つなぐ」時間でもあります。
秋から冬、そして春の再来に向けて、いのしえの時代より連綿と受け継がれてきた「冬至祭」。わたしたちの祖先たちは、刻々と近づく春の躍動をいち早く感じとり、皆で喜びをわかちあい、幸福や豊作、さまざまな願いを新年につなごうとしました。西ヨーロッパなど、北半球の各地で行われてきた生命再生の祝祭「冬至祭」は、そのように自然と共に生きる「恵みへの願い」でもあります。冬至祭の第三部「つなぐ」を通して、ATELIER MUJIはその原点を見つめ直します。自然と人、人と人とのつながりが見えにくくなった現在、わたしたちはこれから、みずからを取りまく物事とどうつながっていくべきなのか。この答えはみなさまと一緒に考えていきたいと思います。

ATELIER MUJI

 

時間:
10:00 – 21:00
開催場所:
無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
入場無料

主催:無印良品/共催:多摩美術大学 芸術人類学研究所(IAA)/企画・運営:無印良品 有楽町 ATELIER MUJI/企画協力:鶴岡真弓(多摩美術大学 芸術人類学研究所/芸術学科 教授)中沢新一(明治大学 野生の科学研究所 所長)/編集・構成:眞田岳彦(眞田造形研究所、女子美術大学教授)