『写真家が捉えた 昭和のこども』展 2016年9月30日(金)ー10月16日(日)

子どもは時代を映す鏡です。
昭和の64年は、歴代元号最長であったばかりでなく、日中戦争から第二次世界大戦、敗戦・復興・成長と、まさに疾風怒濤の時代でした。子どもたちを取り巻く生活環境も価値観も、これほど短期に劇的変化を遂げたことはかつてありません。
写真家が意識的に子どもを被写体とした場合も、そうでない場合でも、そこに写り込んだ子どもたちの姿には、明らかに世界の変貌のありようが映し出されています。
平和の時代から軍事色が高まり、ついには学童疎開、勤労動員、軍事教練と戦時体制下に置かれた戦前・戦中。廃墟のなかで生き抜く戦災孤児、戦後の子沢山の時代、経済成長の影で打ち捨てられていく地方。土埃の道や広場がなくなり、自動車があふれる時代。そしてアニメに夢中、塾通いと、路上から次第に子どもが消えていく……。

子どもの写真は、見る人それぞれが自らの幼い日々を重ね合わせ、記憶を甦らせる強いインパクトをもち、心を温かくしてくれます。ことに無心に群れ遊ぶ子どもの姿からは、ワクワクする気分が伝わり、思わず笑みが浮かびます。
本展は、木村伊兵衛、土門拳、濱谷浩、林忠彦ら日本の写真史に名を残す写真家の作品を中心に、各地方で写真活動を続けた写真家を含めた、全19名の写真家が捉えた、たくましく微笑ましい姿を含め、昭和の子どもたちを一望にします。

ATELIER MUJI

 

時間:
10:00 – 21:00
開催場所:
無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
入場無料

 

主催:無印良品/企画:株式会社クレヴィス/運営:株式会社良品計画 生活雑貨部 企画デザイン室・無印良品 有楽町 ATELIER MUJI