『ギフト デザインの贈りもの展 ー永井敬二コレクションー』展 2018年1月26日(金)ー2018年4月15日(日)
生活美学の専門店という視点から始まった無印良品。デザインには、いろいろな機能や作用がありますが、ものともの、ものと人、人と人をつなぐチカラがありそうです。
本展では、福岡在住のインテリアデザイナー、永井敬二氏が50年にわたり自分自身の目と手と足で世界中から集めた、暮らしを豊かにする膨大なプロダクトデザイン・コレクションの中から、ギフトをテーマにセレクトしました。また、自宅に溢れんばかりに集積され、4つの倉庫(現在は2つ)に大量に収納されたコレクションの、ほんの一部をご紹介します。それらはジャンルも、家具、生活雑貨、電化製品、福祉用品、書籍など多岐に渡っています。
永井氏のコレクションは、ものとして美しく、道具として優れていることはもちろんですが、デザインとは、人間や暮らしにとって何か、という根本的な問いに答えをもたらす物語が、ひとつひとつのプロダクトにこめられています。
この場所に、ものを通じて世界中のデザイナーや多くのひとたちとつながり、そして相手を想いギフトを贈り合う永井氏が築いた特別な空間と時間を、ほんの少しだけ切り取りました。ここが、みなさまへのささやかなギフトとなれば、幸いです。
ATELIER MUJI
-僕とコレクションについて-
1966年に社会に出て初めて購入したのは、柳宗理さんの<バタフライチェア>でした。
日本の椅子に始まって海外の椅子を手にしたのは、その2年後のこと。イタリアの建築家ジオ・ポンティの超軽量チェア<スーパーレッジェーラ>です。それから半世紀を超えた今、僕の椅子のコレクションは1000種類を超え、椅子以外のものに至ってはその数さえ把握できていません。なぜ蒐集するのか? とよく訊かれます。まず、ものから「こっちを見て」と声をかけられるといいますか、ハッとさせられる。ものとの出会いは、何かが違うと感じ、心地よい余韻を残す「人」との関係にも似ています。そうしたものを見たい、それが何なのかを知りたい、人と分かち合いたい、という思いでひたすら集めてきました。
本展は、そのささやかなお裾分けです。
今、コレクションは不本意ながら自宅と倉庫にただ山積みの状態になっています。僕の望みは、出来る事ならばいつかこのもの達を多くの人たちと分かち合える サロンのような場所を開くことです。すばらしいものが生成するプロセスを考え、いつか皆さんと一緒に楽しめる場所を持てますように。
永井敬二
- 時間:
- 10:00 – 21:00
- 開催場所:
- 無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
- 入場無料
- 主催:
- 無印良品
- 企画協力:
- 永井敬二(インテリアデザイナー)、田代かおる(デザインジャーナリスト)
- 協力:
- AGC旭硝子 AGC Studio、公益財団法人日本デザイン振興会
- グラフィックデザイン:
- 木住野彰悟 (6D)
- 企画・運営:
- 株式会社良品計画 生活雑貨部 企画デザイン室・無印良品 有楽町 ATELIER MUJI