『ベンガルのたなごころ カンタ 彼女たちの針仕事』展 2015年3月6日(金)ー4月22日(水)

日本には、手に心が宿る「たなごころ」という言葉があります。心をこめた伝統的な手仕事が成熟したその先には、何があるのでしょうか。色あせることなく、時間が味方するものづくりやデザインとは。本展ではインドのファブリックに見る、暮らしを彩る手仕事の豊かな世界を紹介します。

ベンガル地方の女性たちは、古くは自分や家族のため、現在では産業や民族の誇りを守るために伝統的な針仕事に携わっています。カンタは、古くから伝わるベンガル地方の刺し子です。使い古したサリーなどの布を何枚か重ね合わせ、針と糸で細かい文様や絵柄を思い想いに描きます。この地域の習慣によって女性たちは自由な外出や行動を制限されていましたが、発想はどこまでも自由でした。これらの布は作り手の手を離れてもなお、時間や地域を越えて私たちの心に響きます。使い手の倖せを願い、手間ひまをおしまない女性たちの生活の時間の中で作られた、一枚の布に描かれた美しい世界。まるで私たちを見知らぬ物語へ誘う窓のようです。

本展では、1970年代から現地に足をはこび一枚一枚収集された世界でも類を見ない岩立フォークテキスタイルミュージアムの貴重なコレクションの中から、時を経てますます輝きを増す手仕事に込められた祈りや想い、倖せを感じるカンタを展示します。地域や時を越え、素晴らしい手仕事が導く未知の世界を旅して下さい。

ATELIER MUJI

「ベンガルのたなごころ カンタ 彼女たちの針仕事」展 チラシ(PDF:1.0MB)

時間:
10:00 – 21:00
開催場所:
無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
入場無料
主催:
無印良品
企画・運営:
株式会社良品計画 生活雑貨部 企画デザイン室・無印良品 有楽町 ATELIER MUJI
協力:
岩立フォークテキスタイルミュージアム
グラフィックデザイン:
6D 木住野彰悟