Kinetic 動きの設計

『Alexander Calder – From the Stony River to the Sky』
Alexander Calder (寄稿)、 Susan Braeuer Dam (著)、 Jessica Holmes (著)

「動く彫刻」の発明と制作で知られている、アメリカの彫刻家アレクサンダー・カルダー。
この彫刻は、氏と親交の深かったマルセル・デュシャンによって「モビール」と名付けられました。
イギリスで開催された大規模展の図録である本書には、「モビール」や面と曲線をダイナミックに組み合わせた「スタビル」と呼ばれる抽象彫刻シリーズなど代表群のほか、絵画やジュエリー、日用品、家具に至る90点超の作品から世界各地に設置された6点のパブリックアートまで、多くの作品が収録されています。
空気の流れによって静かに動き、決して同じ形をとどめない動くアート=キネティック・アート。
その先駆けとなった氏の、あらゆる作品群と思考に触れることのできる一冊です。


Hauser & Wirth / 116ページ / 229×311mm / 978-3-9069152-5-8 / 2018年 / 6,300円(本体)

『Etienne-Jules Marey: A Passion for the Trace』
François Dagognet (著)、 Robert Galeta with Jeanine Herman (翻訳)

フランスの医師、生理学者であったエティエンヌ=ジュール・マレー。
身体の動きを可視化するため写真を用いた解明へと進んだ氏の研究は、1882年、1秒間に何枚もの写真撮影を可能にしたライフル銃の形の連続写真撮影機(=写真銃)開発へと繋がります。
それは映画撮影機の原型にもなり、後の世に多大な影響を与えました。
本書は、「動き」の研究者による記録です。
その発明の軌跡、馬の走行や鳥の飛行、人の動き、椅子の跳躍…
静止状態にあるものに時間が吹き込まれた写真群は、まるで時間そのものを写しとっているかのようです。 


Zone Books / 204ページ / 200×250mm / 978-0-9422996-4-9 / 1992年
※書籍の価格は、販売店や本の状態により変動しています。

『LES ENVOLS DE JACQUES LARTIGUE et les debuts de l’aviation
ジャック・アンリ・ラルティーグ 写真集』

Pierre Borhan, Martine d’Astier (著)

幼少期に与えられたカメラを宝物とし、ごくごく個人的な楽しみとして写真を撮り続けたラルティーグ。
ひょんなことから齢70歳超にして突然その知られざる才能が公となることとなり、以後永遠のアマチュア写真家として高く評価されました。
映画監督ウェスアンダーソンにも多大なる影響を与えたベルエポック俵明記の裕福で幸せな瞬間を、少年の瑞々しい好奇心で純粋におさめた作品群…それは、“好き”であることが“美”にまさる、天真爛漫な自由そのものの結晶。
飛行機やグライダーだけで構成された本作に、空への憧れと当時の貴重な記録が詰まっています。 


Philippe Sers Editeur / 128ページ / 250×250mm / 978-2-9040573-8-0 / 1989年
※書籍の価格は、販売店や本の状態により変動しています。

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